1998年4月に,日本ダウン症協会(JDS)有志の会が中心となって作成した『キャンペーン4・17』のチラシの中の詩の一部(石黒 敬子 氏作)を引用します.
ダウン症をもった子どもたち お誕生おめでとう!
家族のみなさんおめでとう!
私たちは心からそう言います
病気との闘いがあったり…
『障害』のことばにおびえたり…
ゆっくりとした成長が不安だったり…
たしかにいろいろあるかも知れないけれど
子育てってそんなもの
子どもを産むってことは
何がおこるかわからないけど、そんなこんなをとりあえず
引き受けようと覚悟することかも知れないな
でも実はそんな覚悟なんかしなくても
予期せぬ出来事、降ってわいたような事態にも人は
日々を重ねる中で誰もが暮らし合う力をもっているのだとわかってくる
それまで見えなかった風景
子どもに育てられ、そして癒される喜び
『障害児』との暮らし合いが、子育てのバリエーションにすぎないと
たとえ気付かなくても、ほら、あなたも結構やっている
私がかつて母の命に守られて命を授かったように
子どもの命もまた授かりもの
命の重さは量りようも、比ベようもありはしない
(以下略)